講義テーマ

重力レンズ現象と宇宙の大構造

夜空に輝く星々の奥には、無数の銀河や銀河団が広がり、それらがつながり合って宇宙の巨大なネットワーク「宇宙の大規模構造」を形成しています。この講義では、最先端の観測データや壮大な宇宙の画像を紹介しながら、銀河、銀河団、大規模構造といった宇宙の階層構造について紹介します。そして、光を曲げる「重力レンズ現象」と、その現象を通して見えてくる「ダークマター (暗黒物質)」の謎についても解説します。観測的宇宙論の最前線に触れながら、私たちの宇宙がどのように成り立っているのか、一緒に考えてみましょう。

学歴

長井市立長井小学校
長井市立長井南中学校
山形県立長井高等学校
東北大学理学部物理学科
東北大学大学院理学研究科天文学専攻

主な研究分野

観測的宇宙論、ダークマター、重力レンズ

代表的な研究論文:
Umetsu, K. et al. (2014), The Astrophysical Journal, 795(2), 163;
代表的な総説論文:
Umetsu, K. (2020), The Astronomy and Astrophysics Review, 281(1), 7;
賞与:
中央研究院特優學術研究獎金 (2023)
台灣科技部傑出研究獎 (2018)
日本天文学会欧文研究報告論文賞 (2012, 共同受賞)
など

その他

NASAのハッブル宇宙望遠鏡、ESAのX線観測衛星XMM-Newton、日本のすばる望遠鏡など、最先端の観測装置を活用した国際共同観測プロジェクトに、重力レンズ研究の専門家として従事。